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9月

不当な離婚を防ぐために

離婚届の一方的な提出を阻止

役場の戸籍課では、提出された離婚届の内容が戸籍法や民法に従ったものかどうかのチェックはしますが、当人の意思や誰が署名・押印をしたかなどは調べることはありません。「本当は離婚したくなかったけど、しぶしぶ書いてしまった離婚届」でも、相手が提出してしまい、内容に不備がなければ受理されてしまいます。また、一度は合意して離婚届を書いたものの、「やっぱりもう少し考えたい」と気が変わることもあります。

少しでもこのような可能性がある場合、事前に市区町村役場の戸籍係に「不受理申出書」を出しておきましょう。これを提出していれば、離婚届が相手から提出されても、受理されることはありません。不受理申出書の有効期間は6ヶ月ですが、必要に応じて何度も提出できます。また、この申し出を撤回する場合は「取下書」を提出します。

しかし、時すでに遅し・・・不受理申出書を提出する前に、すでに離婚届が出されてしまった場合、すぐに提出役場の戸籍課に「無効である」と連絡すれば、戸籍に記載されていなければ離婚届は受理されません。さらに気づくのが遅れてしまい、すでに戸籍に記載されてしまっていたら、家庭裁判所に「離婚無効の確認を求める調停」を申し立てなければなりません。この調停でも合意できない場合は、次は家庭裁判所に「離婚無効の確認の訴訟」を起こし、法廷で争うこととなります。

脅迫や偽造で提出、受理された離婚届を無効にするには

夫婦の一方に離婚の意思がないのに、脅迫や偽造などで離婚届が提出された場合も、家庭裁判所に「離婚無効の確認を求める調停」を申し立てなければなりません。この場合は、「私文書偽造」などの刑法にも触れてきます。しかし、戸籍に記載されてしまったら、修正するしかありません。このような場合は、相手が「離婚に合意した」と主張する場合がほとんどで、訴訟を起こし法廷で争わなければならないため、大変な手間と労力が必要です。やはり、相手が勝手に離婚届を提出する可能性がある場合には、「離婚届の不受理申出書」を提出しておくのが無難です。

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