22
9月

婚姻を継続し難い重大な理由

婚姻を継続しがたい重大な事由とは、夫婦関係が修復不可能なまでに破綻し、離婚はやむをえないと思われるものをいいます。
しかし、これは実にあいまいで、広範囲で特定しにくいのが実情のため、何が婚姻を継続しがたい重大な事由なのか、最終的には裁判官の判断に委ねられることになります。
具体的には、次のような場合が主な原因とされています。

性格の不一致
裁判で認められているのは、性格の不一致が原因で夫婦関係が破綻した場合のみです。人間は一人ひとり性格が違うのは当然で、性格が合わなくても長年一緒に生活している夫婦もいるからです。性格が嫌いだからなどという、漠然とした原因では、離婚は認められないのです。
性格の不一致から、暴力を受けたり家庭内別居の状態になるなど、夫婦関係が冷え、生活にヒビが入り、客観的に見ても婚姻が破綻していて、将来的にも修復の可能性がない場合、離婚が認められます。

性の不一致
性の問題は、性格の不一致などの他の離婚原因の裏に隠れていることが多いのですが、性生活は夫婦生活の重要な要素として最高裁判所の判例でも確認されています。具体的に性に対するどのようなどのような不満が離婚原因として認められるのでしょうか?
異常な性関係を強いる
夫婦が合意しているのであれば、SMなど異常な性関係でも問題ありませんが、一方が拒否しているにもかかわらず、異常な性交渉を継続的に強要する場合は、離婚原因として認められます。

性交渉の拒否
年齢や病気などの理由がない限り、長期にわたる性交渉拒否は離婚原因となります。相手の不貞行為を疑う場合の性交渉拒否は「不貞行為の裏返し」とみなされることもあります。

暴行・虐待
酒に酔って殴る、夫婦喧嘩のたびに暴力をふるうなど、粗暴な性格で相手に暴力をふるい、それが相手の忍耐を超え、暴力によって婚姻が破綻している場合は離婚が認められます。たとえ、たった一回の暴力でも、相手が心に深い傷を負い、それが元で夫婦関係の修復が不可能となった場合も、婚姻を継続しがたい重大な事由として、認められます。

配偶者の親族との不和
「姑とうまくいかない」「配偶者の親戚が嫌い」などの漠然とした理由では、離婚原因として認められません。親族との不和によって夫婦関係が回復できないまでに破綻している場合や、夫婦どちらかが親族との不和があるにもかかわらず、配偶者の方ばかりを責めるなど婚姻関係維持に努力しようとしない場合など、修復不可能と判断されれば認められます。

宗教活動
膨大なお布施を支払い家計を困難に陥れた、宗教活動にのめり込み家庭を顧みない、常識からかけ離れた行動をするなどの理由により婚姻関係が破綻している場合に認められます。

Comments are closed.