離婚相談zoo > 養育費の取決めをした後、前夫が死んでしまった場合には ?

未払い分は相続財産に請求できます。

家庭裁判所で合意にこぎつけ離婚してから間もなく、前夫が死んでしまいました。養育費の取決めはどうなるのでしょうか?また、遺族年金をもらえる権利はあるのでしょうか?

養育費について、前夫が死亡した場合、養育費支払義務は相続の対象とはなりません。未成熟の子に対する養育費の支払いは、親子関係そのものから発生する扶養義務なので、養育費支払義務は被相続人である夫・父の一身に帰属する義務(民法八九六条但書、いわゆる帰属上の一身専属権)と考えられるためです。従って、前夫の相続人(具体的には前夫の現在の妻などが考えられますが)に対して、養育費の支払いを求めることはできません。もっとも、。両親が離婚しているかどうか、親権者が誰かに関わらず、子は自分自身も相続人になるので、養育費の定めの有無に関わらず財産を分けてもらうことは可能です。
また、前夫が死亡するまでの間に支払いを怠っていた養育費がある場合には、その分については単なる金銭債権と考えることができるので、前夫の相続人に対し、金銭債権として支払いを請求することができます。もっとも、この場合でも、上に述べたように子も前夫の相続人となり、子の相続分については自分に対する債務を相続することになりますが、それは法律上混同により消滅するので、結局その他の相続人に対し、その相続分に応じて支払いを請求できることになります。

遺族基礎年金について、これは夫または父親であった者の死亡の場合に、生活費を支給することが目的であり、死亡者に扶養されていた妻または子が遺族となりますから、離婚した妻は、遺族基礎年金の支給を受けることはできません。
子に関しては、一八才未満であるか二〇才未満であって法定の障害状態にあり、かつ現に婚姻をしていないことが要件となり、この要件を満たす子が養育費の支払いを受けていれば、遺族に該当すると考えることができます(国民年金法第三七条、同第三七条の二)。ただし、子に生計を同じくする母があるときは、遺族基礎年金の支給が停止されますので(同法第四一条)、結局、あなたと一緒に暮らしている子が前夫の遺族基礎年金を受けることはできません。
前夫が厚生年金の被保険者であった場合には、子は遺族厚生年金の支給を受けることができます(厚生年金保険法第五八条、同法第九条)。

なお、遺族年金についての詳細は、社会保険事務所へ問い合わせてみるとよいです。

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